データで読み解く

日本のM&A40年史

編者:株式会社レコフデータ

定価 1,980円(税込)

発行日: 2025年04月24日

A5判・136頁

infoアイコン本の紹介

M&Aが日本企業にとって身近な選択肢となってから久しい一方、その発展の歩みを体系的に捉える機会は限られていました。本書は、1985年から蓄積されてきた株式会社レコフデータ12万件超のM&Aデータをもとに、日本のM&A市場40年の変遷を視覚的に、かつ時代ごとに丁寧にひもとくものです。 

黎明期からバブル期、金融再編、グローバル化、事業承継M&Aの台頭、そして近年の多様なドライバーに至るまで、定量的データと専門的知見を通じて、日本のM&Aを「歴史」として読み解く視点を提供します。 

infoアイコン目次

第1章 M&A史を読み解く4つの時代

  1. 4つの時代区分
  2. 1990年まで
  3. 1991年から1998年まで
  4. 1999年から2008年まで
  5. 2009年以降

第2章 M&A黎明期からバブル期:1990年まで

  1. 日本初のM&Aチーム誕生
  2. 「大店法」成立がM&Aの追い風に
  3. 「M&Aは証券業務」、大蔵省が認知
  4. バブルと海外大型買収

第3章 古い秩序の崩壊:1991年~1998年

  1. リストラ型M&A増加、金融大再編の予兆も
  2. 「日本版金融ビッグバン」構想打ち出す
  3. 大恐慌の1997年と「山一ドミノM&A」
第4章 新しい枠組みの構築:1999年~2008年
  1. 3行統合による「みずほグループ」誕生
  2. 都市銀行の再編 13行から4グループへ集約
  3. 損保業界の再編と生保業界での外資によるM&A
  4. 持株会社の解禁など、M&A関連の法整備が急速に進む
  5. 「官」による産業再生M&Aが活発化
  6. 敵対的M&A登場
  7. 政府、買収防衛策指針を発表(企業価値研究会)
  8. 経営陣が事業買収、MBOも活発化
  9. 2004年、M&A2,000件超
  10. リーマン・ショック、M&Aも“冬の時代”へ
第5章 M&A推進要因の多様化:2009年以降
  1. ガバナンス改革の進展
  2. 「企業買収における行動指針」公表
  3. 物言う株主(アクティビスト)の動向
  4. IN-OUT案件の大型化
  5. 海外M&Aの失敗と経済産業省の「海外M&A研究会」
  6. ポートフォリオ組み換え、グローバルベースで進展
  7. 事業承継M&Aの急拡大
  8. 事業承継M&Aの課題対応
  9. コロナ禍によるM&Aへの影響
  10. ベンチャー投資の拡大
  11. PEファンドのプレゼンス増大
巻末資料
  • レコフデータの沿革
  • データの見方
  • 大型案件トップ20
日本M&Aの軌跡を彩る、象徴的事件と制度のクロニクル──豊富なコラムでM&Aの歴史をさらに理解!
  • Column 手数料計算方式の始まり
  • Column M&Aデータの始まり、MARR(マール)創刊
  • Column ニッポン放送買収劇
  • Column 対日投資促進施策の歩みと変遷
  • Column NTTとJT〜1985年の民営化によって発足した両者のM&A
  • Column ニデック〜M&Aでモーターから工作機械へ事業領域を拡大
  • Column 日立製作所の事業構造改革
  • Column ソフトバンクグループ〜「進化と増殖」に向けたM&A
  • Column 事業承継の仲介と上場企業のFA(利益相反)

infoアイコン著者紹介

株式会社レコフデータ 

レコフデータは、1985年以降のM&Aデータベースを構築しています。 

このデータベースを日本のM&A普及のための共有財産にするべきとの考えに基づき、M&A専門誌「MARR(マール)」の発行、M&A情報・データサイト「MARR Online(マールオンライン)」の運営、検索サービス「レコフM&Aデータベース」および「MARR Pro(マールプロ)」の提供を行っています。 

また、M&A人材の育成と業界の活性化を支援するべく、「M&A人材育成塾」、M&Aに関する優れた著作、研究論文を表彰する「M&Aフォーラム賞」を軸として「M&Aフォーラム」の運営を行い、M&A人材に特化した人材紹介サービス「MARR Career(マールキャリア)」を通じて、マッチングの場も提供しています。 

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