経済記者が見たM&Aの裏側

編者:田島 靖久

定価 1,760円(税込)

発行日: 2025年07月23日

A5判・72頁

infoアイコン本の紹介

M&Aがビジネスの常識となった今、その舞台裏で何が起きているのかを知る機会は限られています。本書は、記者歴30年超の経済記者が、取材現場で目の当たりにしてきたM&Aの裏側を、臨場感たっぷりに描き出した一冊です。 

新聞や経済誌に掲載される報道の背景には、企業や関係者との綿密な取材、緊張感ある情報戦、記者としての視点の揺らぎがあります。 

本書では、記者の仕事と葛藤、特ダネをめぐる駆け引き、投資ファンドやアクティビストの動向、急増するMBOや対抗TOBの実態など、表に出ないM&Aのリアルを活写。 

M&Aの現場を“読む”だけでなく、“感じる”ための一冊です。

infoアイコン目次

■第1章 経済記者の仕事と本音 

──記者は、どんな思いで「特ダネ」を追っているのか? 

  • M&Aをめぐる特ダネ 
  • やられたらやり返す! 
  • 特ダネは“麻薬” 
  • 外せない社長人事・破綻・M&A 
  • 夜回りは本音が聞ける唯一の機会 
  • 信頼関係を築くために繰り返す取材 ほか 

記者の“習性”や“矜持”が伝わるエピソードが満載。記事の背景が見えてくる! 

 

■第2章 M&Aを追いかける 

── 一つの案件の背後には、驚くほど多くのプレイヤーが。 

  • M&A案件の背後に多くのプレーヤー 
  • デューデリジェンスには弁護士や会計士 
  • ネガティブキャンペーンも展開 
  • ハードルが高いM&A取材 
  • 案件多い業界も取材 

「案件を取材する」という仕事がいかに難しく、そして刺激的かを描きます。 

 

■第3章 M&Aを取り巻くプレイヤー 

──投資ファンドやアクティビストが動くと、記者の血が騒ぐ。 

  • 主役に躍り出る投資ファンド 
  • 成長するPE市場 
  • 続々と参入するアクティビスト 
  • 株主提案は氷山の一角 
  • 激震に見舞われたフジに株主提案 
  • ニュースバリュー高まる投資ファンド 

PEファンド、アクティビスト、機関投資家…記者がどう目を光らせているかがわかる章です。 

 

■第4章 M&Aにおける経済記者の視点 

──表に出ないドラマと、“裏側”で起きていたこと。 

  • 記者が注目の「同意なき買収」 
  • ターニングポイントだったベネワン案件 
  • 増加するMBOにも記者が関心 
  • ダイエーでは社長が“拉致”される 
  • 欠落した記者が見つけたM&A 

報じられたニュースの背後にあった葛藤、矛盾、そしてスリル。記者の目線からしか語れない世界がここに。 

infoアイコン著者紹介

田島 靖久(たじま やすひさ) 

週刊東洋経済 副編集長 

1970年生まれ。大学卒業後、1993年、NHKに入社。記者として事件取材を担当後、2001年、ダイヤモンド社に入社。経済誌で流通、商社、銀行、不動産業界などを担当する傍ら週刊ダイヤモンドで特集制作に携わる。202011月、東洋経済新報社に入社。報道部記者、報道部長を経て、2023年4月から現職。 

主な著書『セブン&アイ 解体へのカウントダウン』(202412月、東洋経済新報社) 

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